経験。
という言葉があります。
人が、環境や感覚や内省から得て行くもの。
広義ではこんな感じの意味でしょうか。
『経』とう言うのは、もともと仏教で言う聖典のことです。
『験』とは、仏教において修行を積んだしるしを意味します。
また『経』には縦糸という原義もあります。
人生というまっすぐな縦糸に、血の滲むような赤を点々と標して行く。
もしかしたらそんな作業を僕たちはしているのかもしれない。
今、一人の女の子が滲むような赤を搾り出しています。
手を差し伸べてあげたい。
その思いをぐっと呑み込みながら、僕はその鮮やかな彼女の赤を見ています。
この経験は必ず彼女の人生を豊かにしてくれると信じています。
今はか細いながら、その縦糸は、真っ直ぐに未来に向かっています。
頑張れ!
頑張れ!
頑張れ!