航大君の物語。

投稿者: | 2011年2月11日

 皆さん、こんばんは!

 『東岡崎 豚もつ鍋 明月』の藤原です!

 連休前の本日も明月はたくさんの笑顔で溢れました!

 ご来店下さったお客様、本当にありがとうございます!

m(_ _ )m

 さて今日の夕方、帳簿や雑務を終え、ウトウトしていると牧野君とアルバイトの航大君が事務所に上がってきました。

 航大君は入店一週間。出勤時間にはまだ早い4時前。

 かまわずウトウトしている僕に、牧野君。

 「航大君から話があるそうです」

 牧野君は先に航大君から話しを聞いた様子。

 僕はどうぞと話を促す。

 神妙な顔つきの航大君。

 苦しそうに口を開きます。

 「自分は嘘をついてました・・・。」

 何日か前にもブログで書いたとおり、航大君は今年県内の大学に入学し、これまで通り相撲に打ちこみます。

 面接の席では、2月いっぱいはできる限りバイトに励んで、3月からはうまく練習を調節してバイトにも励むという話でした。

 「実は入学してからは寮生活になるので、バイトが出来ません。大学も本当は京都の大学です。嘘をついて本当にすみません。」

 航大君は正座をして深く頭を下げました。

 彼の話を要約するとこういうことでした。

 相撲の推薦で京都の大学が決まっていました。航大君は子供のころからプロを目指していて、このまま大学の相撲部に入ると相撲漬けの人生になる。その前に短い期間のアルバイトとしてでも、すこしでも他の社会を見ておきたい。そういう経験をこれからの相撲人生の糧にしたい。

 でもどこの短期のアルバイトも3ヶ月以上の勤務という壁があり、悪いこととは思いながらも嘘をついて面接を受けた。

 航大君は言いました。

 「皆さんの仕事に対する姿勢や目標を掲げて進んでいる姿を見ていたら、黙っているわけには行かない。本当のことを話さなくてはと思いました。本当にすみません」

 僕は言いました。

「じゃあ、1ヶ月しっかりやるか。」

「いいんですか?」

 面食らう航大君に僕は訊ねます。

「それが航大君の目的でしょ?」

 確かに航大君のとった方法は、僕は嫌いだし、良くない方法です。

 でも言わずにはいられなかった航大君の素直さは、僕は大好きです。

 ここで、裏切り者とばかりに航大君を悪者にしてしまってはお互いに生産的ではない。

 ましてまだ若い彼には、最良の道を示すのが年長者としての勤め。

 朝礼のとき、航大君はみんなの前でこの件について頭を下げました。

 もちろん同じように、みんなも航大君を新たに受け入れました。

 『清く明らかなる者は陽として上にあり、これを勝ちと名付く』

 これは相撲の口上のひとつです。

 どんな人生であれ清く明るくなければ、勝ち名乗りを受けることが出来ません。

 航大君は初めて自分の胸のうちを白日の下にさらし、僕たちと同じ土俵に上がりました。

 これからの1ヶ月、彼は明月で精一杯働いてくれることでしょう。

 そしてその経験を相撲人生の糧として、やがて大きな舞台で勝ち名乗りを受けます。

 やがて相撲部屋に入門し、名古屋場所に来た折には、毎場所見に行くことにします!

o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪

 僕にまたひとつ夢が増えました!

 横綱になった航大君と、牧野君も一緒にZAGINでシースー!

(σ・∀・)σ

 ってなわけで皆さん、本日もお疲れ様でした!

 おやすみなさいませ!

:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

 

 

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