皆さん、こんにちは!
『東岡崎 明月』の藤原です!
今日は少し長めのブログになりそうです。
お時間ある時にでも、ゆっくり読んでみてください。
先日、お彼岸のお参りに姉と姪が素敵なものを持ってきてくれました。
僕がバタバタしていたせいで、父のお仏壇に手を合わせに来られなかったからです。
姉はお線香。
姪が渡しに来たのは、文集。
お爺ちゃんのことを書いたら、文集岡崎に掲載されたとのこと。
お爺ちゃんにも読んで欲しいから。
今度6年生に進級する姪が照れながら僕にくれました。
姉と姪を見送ったあと、4階事務所で早速文集を開きました。
目当てのページには可愛い付箋が付けられていました。
以降、姪の作文より。
『届けじいちゃんへ、太このひびき』
今年の夏は、わたしにとってかすれられない夏になり
ました。
それは、大好きだったじいちゃんが、病気で死
んでしまったからです。
信じられない気持ちと、悲しい気持ちでいっぱいになったけれど、わたしは最後にじい
ちゃんにプレゼントができました。
わたしは、今年のおぼんの二日間、町内のぼんおどりで太こをたたきました。七月の終わり、子ども会の回らん板で「上里ぼんおどり太こメンバーぼ集」という回らんが回ってきました。
中略
最初は、全然やるつもりがありませんでした。
次の日、同じ町内の友達から電話がありました。
「ひかり。太こやってみない。ひかりといっしょにやっ
てみたい。」
と言われました。わたしは、今までやったことがないことにちょう戦するのは苦手だったし、一人だと不安になってしまうので、すごく迷っていました。
でも、仲のいい友達がいっしょならやってみようと思いました。
中略
太この練習が始まりました。
大きなばちで太こをたたいてみたら、
「ドーン。」
と思った以上に大きな音が出て、体中に音がひびきました。
これが初めて聞く、太この音でした。
太この音ってかっこいいなあと感じました。
中略
でも、実際に練習を始めてみると、思つか以上にむずかしかったです。
ばちをにぎるのもなれていなくて、手に豆がいっぱいできてしまいました。
かたやせ中も筋肉つうになってしまいました。
太こって体力がいるんだなあ、大変だなあと思いました。
中略
わたしのじいちゃんは、六月からずっと体の調子をくずして、入院しています。
じいちゃんは、いつもわたしの話をにこにこして聞いてくれます。
「じいちゃん。ひかり、上里のぼんおどりで太こをたた くことになったよ。」
と言うと、
「がんばれよ。」
といつもの笑顔で応えんしてくれます。
じいちゃんの
「がんばれよ。」
は、いつもわたしの心を明るくして、元気にしてくれます。
「じいちゃん、ぼんおどり、見にきてくれる。」
とききました。
でもじいちゃんは、
「行けないなあ。」
と元気がなく、悲しそうな顔で答えました。
そのじいちゃんの声を聞いて、わたしも悲しい気持ちになりました。
こんなに元気のないじいちゃんの顔を見たことがなかったからです。
病院からの帰りの車の中でわたしは、じいちゃんが見にこられなくても、入院していてどこへも行くことができないじいちゃんのために、一生けん命太こをたたこうと思いました。
わたしの太こでじいちゃんに元気になってもらいたい、じいちゃんの心を明るくしてあげたいと思い始めました。
中略
そして、ぼんおどりの日が来ました。
じいちゃん聞いててね。
わたしは、精いっぱいたたきました。
ぼんおどりの次の日、お母さんとじいちゃんの病院に行きました。
お母さんがビデオをとっていてくれたので、じいちゃんにわたしの太こを見てもらいました。
じいちゃんは、ビデオを見ながらすごく喜んでくれました。
「ひかりは、すごい、すごい。」
と何度もほめてくれました。
ぼんおどりの曲の中に、じいちゃんも知っている曲があって、いっしょにビデオを見ながらリズムを取りました。
笑顔のじいちゃんを見ることができて、すごくうれしかったです。
じいちゃんが、前みたいに元気になったように思えました。
数日後、じいちゃんは息を引き取りました。じいちゃんは、病気でつらいときもわたしが行くと笑顔でむかえてくれました。
わたしもじいちゃんのように、やさしくて強い人になりたいです。
そして、これからは、いろいろなことにちょう戦してみようと思います。
大好きなじいちゃん、ありがとう。
わたしは、来年も太こをたたきます。
じいちゃんのことを思いながら。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
その当時のことは、よく覚えています。
病院の駐車場で姉と姪と鉢合わせ、姉は今し方父に面会したのだという。
もじもじしている姪と目を合わせた姉はビデオカメラを取り出し、モニターを見せて姪に説明させた。
格好良く太鼓を叩いている姪の姿が映し出されたモニター。
姪の照れた顔を見ながら、説明を受ける僕と家内。
「今じいちゃんに見せてきた。」
姪が誇らしく言った。
病室で姉と姪との経緯を親父に話し、親父も見せてもらったって?と振る。
「おお!ひかりの太鼓な!凄いな。」
先ほどの誇らしげな姪の顔とオーバーラップする親父の笑顔。
家族が想いを持ち寄る病室。
タイムリミットを感じながら過ごす日々。
今となっては、宝のような日々。
親父は皆に愛されて幸せだったね。
姪の文集は、仏壇に供えました。
きっと親父は、何度も何度も読んでいるはず。
闘病中も、姪はよく親父に手紙を書いていました。
ひらがなだらけの手紙に僕が突っ込むと、
「爺ちゃんにも読めるように・・・」
爺ちゃんはちゃんと漢字も読めるんだぞ。
でも、いつもありがとう。
爺ちゃんは本当に幸せそうに、あなたの手紙を読んでいたよ。
お手製のお守りも病室に飾っていたしね。
ありがとう。
さて、今日は凄い風ですね!
四階事務所は時々揺れています!
それでも本日も張り切って営業です!
(o^-‘)b
イェイ!