皆さん、こんにちは!
『東岡崎 明月』の藤原です!
「サトーカメラ」はご存知ですか?
栃木県を中心に展開している最強の小売チェーンです。
常識破りな接客。
元落ちこぼれ社員たち。
個性豊かな店内。
業界では考えられない型破りなお店づくりで、大手量販店を凌駕するカメラ店です。
そんな会社のミッションは
「お客さんの『想い出をキレイに一生残すために』僕たちは人生をかけて働く」です。
本当に一生残すためには、人生をかけて働かなくてはいけませんもんね。
素敵なお店づくりです!
今日はそんな「サトーカメラ」のエピソードをひとつ。
時間のあるときに、ゆっくりと読んでみてください。
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『桜の写真が教えてくれたこと』
ある日、私の同年代のお客さんが写真のプリントにやってきました。
デジカメで撮影された画像は、どう見ても失敗した写真です。
写っているのは桜ですが、あまりにもアングルがずれています。
しかし、お客さんはこの写真を大きく引き伸ばして欲しいと言います。
接客にあたったアソシエイトは思わず、「どういうイメージで撮ったんですか?」と聞いてしまいました。
すると、お客さんが「いや、じつは」と、この写真の背景を打ち明けてくれました。
聞くと、彼は病気で長期入院中のお母さんがいるそうです。
体が中に動かないため、1年の大半をベッドの上で過ごしています。
そんなお母さんの数少ない楽しみの一つが、春になると病室の窓から見える桜。
この桜を1年中見ていたいというお母さんに、彼はデジカメをプレゼントしたそうです。
苦労しながらカメラの使い方を覚えたお母さんは、毎年、春になるとベッドから見える桜の花を撮影しては、プリントにして病室に飾
っているのだ、と。
私たちが失敗写真だと思ったずれたアングルも、体が自由に動かないお母さんが、病室のベッドから精一杯探したベストアングルだったのです。
アソシエイトは涙をこらえながら、
「大きく引き伸ばしましょう!」
「フォトコンテストにも出しましょうよ!」
と、提案しました。
画質から可能な限り、大きなサイズに引き伸ばし、持って帰ってもらいました。お店で開催しているフォトコンテストにも出品させてもらいました。
その後、その息子さんはやってきませんでした。
代わりにサトカメに1通の手紙を送ってくれました。
そこに書かれていたのは、あの大きく引き伸ばした桜の写真が、お母さんの撮ったラストショットになったということ。
自分の写真がこんなに大きくなったのは初めてで、母は感動してぼろぼろ泣いていました。
その1週間後、母は亡くなりましたが、どうしてもサトカメのスタッフの方に伝えて欲しいと頼まれた言葉があります。
「5年近い入院生活、私の風景はこれしかありませんでした。大きく引き伸ばしていただき、本当にありがとうございます」と。
また、母は自分の撮った写真をフォトコンテストに出せたことを、「私の人生の宝物」と喜んでいました。本当にありがとうございました。
我々が自分の価値観で写真を選んではいけない。
とくに2、3枚と同じようなショットを撮っていたら、必ずそこに何かのストーリーがある。
話を聞くことで、背景が見えてくる。
安易に判断して、先回りをするようなサービスは、サービスではない。
お客さんに商品の機能に合わせて使うよう強制してはいけない。
お客さんの暮らしに役立つためにこそ、商品はある。
桜の写真は、私たちに大切なことを教えてくれました。
サトーカメラ代表取締役専務:佐藤勝人 著
「日本でいちばん楽しそうな社員たち」より
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本文書き写しながら、また号泣です!
(ノ◇≦。)
僕は仲間たちに「お客様のストーリーに寄り添いなさい」とよく言ったりします。
お客様は色々なストーリを携えてご来店下さります。
お客様の背景をしっかりと見極めることで、接客は微妙に変わってくるものです。
息子、娘さんとのご来店。
上司を連れてこられた若いサラリーマン。
あるいは若手を連れてこられた年配のサラリーマン。
彼女、奥さんを連れてこられた男性。
これらすべてがハンで押したような接客ではいけませんよね。
ご来店されるお客様にはそれぞれの物語があり、たとえ通りすがりの人であれ、数あるお店の中から“特別に”明月を選んでくれたのです。
でも、サトーカメラさんのエピソードに触れて、僕はまだまだ浅いな。
正直そんなふうに思いました。
もう少し踏み込んでみることで、本当はもっと深いストーリーを共有できるかもしれない。
そんなふうに思いました。
僕たちの今の名刺の裏にはこんな言葉あが書いてあります。
☆後世に残したい居酒屋さんの大切なお仕事
●あなたと一緒に乾杯すること!
●毎日の“ちょっとね”を共有すること!
●お酒と云う“モノ”を提供するのではなく、お酒を飲む“コト”をそっと提供すること!
しっかりと人生をかけて働かなくては!
(o^-‘)b
イェイ!