皆さん、こんにちは!
『東岡崎 明月』の藤原です!
家内と付き合いだして三年目の彼女の誕生日、僕は決意しました。
一年目は一万円、二年目は二万円と毎年一万円ずつプレゼント額を上げて行く、と。
当時の僕は店も全くうまく行っていなくて、まるっきりの貧乏。
毎年あがってゆくプレゼント額を躊躇なく出せる男になる!
そういう目標を立てました。
全く貧乏な一年目。
震える手で一万円を払い桃色の指輪を買いました。
当時の僕には本当に大きな金額。
五十年後の自分と彼女を考えながら、震えながら、でもワクワクした気持ちでいました。
二年目は二万円のブルーの指輪。
かって一週間も経たないうちに彼女は誤って、その指輪を流しの中に落とし、失ってしまいました。
泣いて謝る彼女に僕は言いました。
「僕にとって大切なのは贈った物ではなくて、贈った事のほうだよ。気にしなくても良い。そのおかげで忘れられない指輪になった。」
実際今でも忘れていない。思い出の中でずっと輝いている、花の形状で真ん中に青い石のあるきれいな指輪だ。
三年目はまだまだ貧しかったけど、少しだけ余裕が出来た。
二人でプレゼントを選びながら、どうしても何度も彼女が足を止めるお店屋さんで、三万円より少しだけ上乗せをして腕時計を買った。
そしてその歳の同じ月、僕達は結婚した。
本当にお金がなかった。結婚指輪も、結婚式も、新婚旅行もなかった。
二人で市役所に婚姻届を出し、その足で店の仕込を始めた。
四年目は名古屋に出かけて四万円分の買い物をした。
いくらか店の調子も良くなってきて、買い物のあとは名古屋のもつ鍋屋で生まれて初めてもつ鍋を食べた。
五年目は彼女が投資に興味を持ったのでその資金にと五万円を渡した。
次の年、六年目は店を大きくしたために僕は忙しくなった。
良くはないけど、その年から僕はお金だけ与えることになった。
六万円。七万円。八万円。去年が九万円だ。
忙しいとはいえ、本当に良くないという思いがあった。
プレゼントをあげている感覚、感触がない。
数ヶ月前、彼女が僕に申し出た。
誕生日のことだけど、もうああやって金額を上げるのは辞めにしよう、と。
このイベントは僕にとっても大切なイベントだったはずだ。
彼女を喜ばせるのは当然としても、自分にとってもマイルストーンのような自分の立位置を確認するための塚のようなものだった。
僕は彼女に言った。
止めるつもりはないよ。僕にとっても大切なことだから。僕はこれくらい簡単にプレゼントできるような男になりたい。
あれから十年経った。
十年。
付き合いだしてからは十三年目。
僕にとっては結婚記念日よりも、重要な彼女の誕生日。
ここ数年はお金ばかり渡していたけど、今年はちゃんと悩んだ。
何がいいだろうか?
形に残るものを渡したくて、指輪を選んだ。
いわゆる、スウィートテンダイアモンド。
土曜日の夜。
もう明け方だったから、日曜日の朝。
僕は鞄から、隠しておいた包みを渡した。
包みを開けて驚いている彼女から指輪を奪い、彼女の薬指にその指輪を返した。
奇跡的にサイズはぴったりだった。良かった。
照れくさいから似合ってるくらいしか言葉は掛けなかった。
たぶん彼女以上に僕のほうが喜んでいた。
愛してるなんて言わない。
今までも言ったことがないし、これからも言わない。
愛してるという言葉は、使えば使うほど希薄に成ることを僕は知っている。
僕の心の中には濃密な想いがしっかりと仕舞ってある。
このイベントはこれからも続ける。
五十年後のことを思うと、今もワクワクしている。
でも正直、これ以上は五百円だま貯金でもきつくなってきた!
(●´ω`●)ゞテヘヘ!
もっともっと仕事頑張らないとね!
ってなわけで、今週もかなりの気合で張り切っているわけですよ!
(o^-‘)b
イェイ!
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こんばんは
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>ぺこりえさん
ありがとうございます!(^o^)
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うーん、素敵すぎ!
男の中の男!
さやかさんおめでとうございます♪
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>日報コンサルタント麻井克幸さん
ありがとうございます!
でもダメ男だから、常に課題を課していかないといけないんです。
男としては、常にその女性に見合う男でいたい。
今もですが、昔はもっと貧しくて人ばかり恨んで情けなかった。何とかして、現状を変えたかった。
だからいつも思うのは、家内の誕生日を借りた、自分へのプレゼントでもあるんです。
まだまだ頑張らねば!