皆さん、こんにちは!
『東岡崎 居酒屋明月』の藤原です!
改めて、師走ですね~
連日のバタバタ感が実に心地よいです。
そうこうしている間に、クリスマスも終わり、いよいよ新年に向けての動きです。
クリスマスはまたたくさん考えられさせられましたよ。
日々是学びです。
娘はまだ三歳になったところなので、まあ、プレゼントとかいいか。
忙しさにかまけて、そんな風に考えていました。
家は仏教だし。
これは定番の晩の逃げ口上。
店は人手が不足しているし、我が家は他に頼れるとことも少ない。
仕方がないので、夜は娘を託児所に預けています。
火曜日は近くの託児所がお休みなので、豊田の託児所に娘を預ける。
今年の24日、クリスマスイヴは豊田の託児所でした。
おかげさまで、24日も店はバタバタ。
営業終了とともに、急いで店の片づけをし、豊田に向かいます。
片づけをしながら、子どもの頃を回想していました。
当時のうちはパチンコ屋さんを経営していて、それなりに裕福でした。
両親もまだ揃っていて、でも毎日が忙しそうで、顔を合わせる機会は少なかった。
「サンタさんに、何か欲しいもののお願いいはある?」
母にそう聞かれて、大きな超合金のロボットの話をしました。
それから母と姉と三人で、欲しいものを空に向かって叫びました。
「サンタさん、よろしくお願いします!」
クリスマスの日の朝、枕元には僕の身長ほどの大きなロボットが置いてありました。
嬉しくて嬉しくて叫んでいました。
両親がサンタさんがうちに来て、ロボットを置いて行ったのだと説明してくれました。
それから家の窓を全開にして、大きな声で何度も叫びました。
「サンタさん、ありがとー!サンタさん、ありがとー!」
考えてみれば、それは三歳の記憶です。
娘は今、三歳。
胸の中に何かしこりのようなものを感じました。
豊田の託児所に向かっている間、何度も記憶を反芻していました。
そして、どこかにおもちゃ屋さんは無いのかと、真夜中なのに探してしまっている自分。
途中のコンビニで、小さなぬいぐるみでもと探すも、見つからず。
結局託児所に到着。
荷物とともに、工作で作ったという小さなステッキを保育士さんに渡されました。
「この魔法のステッキで、クリスマスツリーにみんなで点灯させたんです」
娘の赤く上気し、喜んだ顔が目に浮かびました。
帰りの車もずっと一つの想いが頭を駆け巡るばかり。
岡崎に到着し、家のすぐ傍まで来たところで、助手席の家内が口を開きました。
「コンビに寄らない?」
僕はすぐに答えます。
「プレゼント?」
どうやら家内も同じ気持ちだったようです。
目が覚めてしまった娘を僕が抱え、その間に、家内はコンビニでプリキュアのシールとトムとジェリーのDVDを買いました。その場しのぎになってしまったけど、我々なりに想いを込めました。
帰宅し、家内は急いで仕舞い込んでいた小さなクリスマスツリーを飾りました。
電池は切れていて電飾に明かりが灯らない。
テレビのリモコンの電池を外し、ツリーに装着。
娘に託児所で作った魔法のステッキを持たせ、明かりを灯すように促します。
娘はステッキを振り上げ、「エイッ!」と元気よくかざします。
同じタイミングでクリスマスツリーにパッと明かりが灯ります。
娘は破顔し、「ついたーーっ!!」と叫びました。
弾けたように、目を輝かせ、嬉しそうにステッキを振りかざしています。
僕は何とも言えず恥ずかしかった。
そして嬉しかった。
ちゃんとしなくてはと、大いに反省し、考えさせられた。
娘のその笑顔こそが僕の正義で、かけがえのない平穏だったではないか。
大嫌いなクリスマスだけれど、僕は仏教徒だけれど、それがなんだ。
娘が笑顔。
それに勝る神がどこにいるというのだ。
娘よ、お父ちゃんは大いに間違っていた。
サンタさんは本当にいるよ。
もしいないとするのなら、クリスマスにこんなに人を熱狂させ、賑やかにし、町鵜を華やかにさせるエネルギーをどう説明すればいい。
これこそがサンタさんがいる何よりの証拠ではないか。
サンタさんはお利口にしている子供たちの枕元にそっと現れる。
得意の変身で、もっとも君たちを愛している人たちに姿を変え、現れるんだ。
そしていつも君たちの行いを優しい眼差しで見守っているんだ。
娘よ。
来年のクリスマスは、君の本当に欲しかったものをプレゼントしよう。
クリスマスツリーに明かりを灯し、ケーキを食べよう。
君の喜ぶその顔がこの世で最も尊い、サンタさんからのプレゼントかもしれない。
そんなこんなでお父ちゃんの反省の日々は続いています!
(o^-‘)b
イェイ!